「社会人なのに友達がいないのは変なのかな」と感じることがあります。
休日の予定がない。仕事以外で話す相手が少ない。学生時代の友達とは予定が合わなくなった。SNSで誰かの集まりを見ると、自分だけ取り残されているように感じる。
結論からいうと、社会人で友達が少ない、またはいないと感じることは特別におかしいことではありません。大事なのは、友達の人数そのものより、今の状態で自分が困っているかどうかです。
この記事では、内閣府の孤独・孤立調査をもとに、「社会人で友達がいないのは普通なのか」を、人数ではなく生活の状態から整理します。
先に結論:普通かどうかより、困っているかで見る
社会人で友達がいない状態には、いくつかのパターンがあります。
| 状態 | 焦らなくていい可能性 | 少し動いたほうがいいサイン |
|---|---|---|
| 友達の人数が少ない | 一人時間が好きで生活は安定している | SNSを見るたびに強く落ち込む |
| 会う友達が近くにいない | 遠方の友人や家族とはつながっている | 休日に話せる相手がほぼいない |
| 職場以外の知り合いが少ない | 仕事や趣味で最低限の会話はある | 仕事以外の近況を話せない |
| 深い相談相手がいない | 今は深い関係を求めていない | 悩みや不安を一人で抱え込み続けている |
**「友達が少ない=すぐ問題」ではありません。**ただし、寂しさが強い、休日がつらい、話せる相手がいない状態が続くなら、少しずつ接点を作ったほうが楽になります。
データで見る「自分だけではない」と言える理由
公的統計には、「社会人で友達が0人の割合」をそのまま聞いた調査は多くありません。
その代わり、内閣府の「人々のつながりに関する基礎調査」では、孤独感、家族や友人とのコミュニケーション頻度、社会活動への参加状況が調査されています。
令和7年調査を見ると、孤独感が「しばしばある・常にある」は4.5%、「時々ある」は13.7%、「たまにある」は19.5%で、合計37.7%が何らかの孤独感を抱えています。
また、同居していない家族や友人たちと「直接会って話す」ことが全くない人は9.7%、社会活動に「特に参加はしていない」人は53.3%です。
| 見るポイント | 令和7年調査の結果 | この記事での読み方 |
|---|---|---|
| 孤独感 | 何らかの孤独感がある人は合計37.7% | 孤独を感じること自体は珍しいことではない |
| 直接会って話す機会 | 同居していない家族や友人と直接会って話すことが全くない人は9.7% | 会う機会が少ない人も一定数いる |
| 社会活動への参加 | 特に参加していない人は53.3% | 職場や家庭以外の接点が少ない人は多い |
ここで大事なのは、「友達がいない自分はおかしい」と決めつけないことです。社会人になると、自然に人と会う仕組みが減るため、友達や知り合いが増えにくくなります。
社会人になると友達が減りやすい理由
社会人の友達作りが難しいのは、性格が悪いからでも、魅力がないからでもありません。
学生時代は、同じ授業、同じ部活、同じ通学路、同じ休み時間がありました。何度も顔を合わせるうちに、自然に話す相手ができます。
社会人になると、この仕組みが弱くなります。
- 職場では仕事の話が中心になる
- 異動や転職で関係が切れやすい
- 休日や生活リズムが人によって違う
- 引っ越しや結婚、出産で昔の友人と予定が合わなくなる
- 家と職場の往復になりやすい
- 新しい人と何度も会う機会を自分で作る必要がある
つまり、社会人で友達がいないと感じるのは、友達が自然に増える仕組みが生活から減っている状態とも言えます。
「普通」と考えていい状態
友達がいない、少ないと感じても、次のような状態なら焦りすぎなくて大丈夫です。
- 一人の時間が好き
- 仕事や生活には大きな支障がない
- 家族、同僚、昔の友人など、必要な時に話せる相手はいる
- 休日を一人で過ごしても回復できる
- 友達の数より、自分のペースを大事にしたい
この場合は、無理に人間関係を広げるより、今あるつながりをゆるく保つほうが合っていることもあります。
**一人で過ごせることと、孤立していることは同じではありません。**一人時間が自分にとって回復になるなら、それは大事にしていい時間です。
少し動いたほうがいい状態
一方で、次のような状態なら、小さく接点を作ることを考えてもいいです。
- 休日が毎回つらい
- 仕事以外の話をする相手がほとんどいない
- ちょっとした愚痴や近況を話せる相手がいない
- SNSを見るたびに強く落ち込む
- 引っ越しや転職後、生活圏に知り合いがいない
- 悩みを一人で抱え込み続けている
この場合も、いきなり親友を作る必要はありません。まずは、「月1回だけ顔を出せる場所」や「近況を少し話せる相手」からで十分です。
話し相手が欲しい気持ちが強い人は、話し相手が欲しい社会人へも参考になります。
最初にやることは、友達募集ではなく状態の棚卸し
焦って友達募集を始める前に、自分が何に困っているのかを分けましょう。
| 困っていること | 最初に考えること |
|---|---|
| 休日が寂しい | 月1回だけ外に出る予定を作る |
| 話し相手がいない | 趣味や近況を話せる場を探す |
| 職場以外の人と会わない | 近所、習い事、地域イベントを見てみる |
| 昔の友達と会えない | 今の生活圏で新しい接点を作る |
| 深い関係が重い | 趣味友達、イベント友達から始める |
**何に困っているかが見えると、選ぶ場所を間違えにくくなります。**友達の数を増やすことだけを目標にすると、合わない場に入って疲れやすくなります。
避けたほうがいい考え方
社会人で友達がいないと感じる時ほど、焦って極端な行動をしやすくなります。
- 友達の人数を他人と比べる
- SNSの集まりだけを見て落ち込む
- 初回から長時間の予定を入れる
- 恋愛目的の場で友達だけを探す
- 毎日連絡する関係を最初から目指す
- 「友達を作らなきゃ」と義務にする
友達作りは、生活を楽にするためのものです。苦しくなるやり方なら、一度止めて大丈夫です。
すでに頑張って疲れている場合は、友達作りに疲れた人へも確認してみてください。
次に動くなら、小さな接点からでいい
具体的な場所探しまで進めたい場合は、いきなり大きなコミュニティに入る必要はありません。
- 月1回の趣味イベント
- 少人数の読書会
- 近所の講座や地域イベント
- オンラインで雰囲気を見られるコミュニティ
- 友達作りサービスのイベント型・サークル型
ポイントは、友達を作ることより、また行けそうな接点を1つ作ることです。
アプリ以外の場所を詳しく見たい人は、友達作りアプリ以外で友達を作るには?で、趣味・習い事・地域・ボランティアを比較しています。
国内サービスを横並びで見たい人は、友達作りサービス比較も確認できます。恋愛だけでなく友達や会話から始めたい場合は、En.aiのような複数の関係性を前提にしたサービスも比較候補になります。
男性で友達がいないと感じる場合
社会人男性の場合、「寂しい」「話し相手がほしい」と言いにくく、仕事以外の接点が減ってもそのままになりやすいことがあります。
無理に社交的になろうとするより、会話だけで成立する場ではなく、何かを一緒にする場所を選ぶほうが続きやすいです。
| 目的 | 向きやすい場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 趣味の話をしたい | ボードゲーム会、読書会、カメラ散歩 | 話題を作りやすい |
| 体を動かしたい | スポーツ、散歩、ランニング | 会話だけに頼らなくていい |
| 地元で知り合いたい | 地域イベント、ジモティー | 生活圏で続けやすい |
| まず気軽に試したい | 昼の短時間イベント | 飲み会より負担が少ない |
連絡先交換を急がず、まずは「またこの会に来てもいい」と思える場所を見つけるくらいで十分です。
同性の友達が欲しい場合
同性の友達が欲しい時も、まずは人数より「どんな話をしたいか」を分けると選びやすくなります。
- 仕事や生活の話をしたいなら、同世代の少人数イベント
- 趣味を一緒に楽しみたいなら、サークルや読書会、ボードゲーム会
- 恋愛目的と誤解されたくないなら、友達作り目的が明記された場
- まずオンラインで雰囲気を見たいなら、管理されているグループチャット
同性だからすぐ深い話ができるわけではありません。最初は、共通の活動や趣味がある場所で、少しずつ話せる相手を増やすほうが自然です。
まとめ
社会人で友達がいない、少ないと感じることは、特別におかしいことではありません。
内閣府の令和7年調査でも、孤独感がある人や、同居していない家族・友人と直接会って話す機会がない人、社会活動に参加していない人は一定数います。
大事なのは、普通かどうかを気にしすぎるより、自分が今の状態で困っているかを見ることです。
困っていないなら、無理に広げなくて大丈夫です。つらさがあるなら、親友を作るより先に、月1回でも顔を出せる場所や、少し近況を話せる相手を作るところから始めてみてください。




